ダイエットにはどのプロテインがおすすめ?ソイ・WPC・WPIそれぞれの特徴や違いについて解説
ダイエットやボディメイクを成功させるためには、適切な栄養摂取が欠かせません。
その中でもプロテインは、筋肉の修復や成長に重要なたんぱく質を効率よく補給する役割を果たし、日々のトレーニングやエクササイズの効果をサポートする強い味方とも言えます。
しかし、市場にはさまざまな種類のプロテインが並び、どれを選ぶか迷っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ダイエットにおすすめのプロテインとして注目されているソイプロテイン、WPCプロテイン(ホエイプロテインコンセントレート)、そしてその中でも特に高純度なWPI(ホエイプロテインアイソレート)に焦点を当て、それぞれの特徴や違いについて解説します。
自身の目標や体質に合わせて最適なプロテインを選ぶことは、より効果的なダイエットを実現することに繋がるでしょう。
プロテイン選びでお悩み中の方はぜひご一読ください。
ダイエット中のプロテインの役割
そもそもプロテインをダイエット中に飲む目的は栄養補給と言えるでしょう。
プロテインは牛乳や豆乳などのたんぱく質源から、たんぱく質をぎゅっと濃縮したサプリメントです。
そのため、プロテインを飲むだけで筋肉がついたり、痩せたりするものではなく、食事で不足しがちなたんぱく質を補うために用いられます。
たんぱく質は体内で筋肉や組織を構築する際に必要なアミノ酸の源となる栄養素。
ダイエット中はカロリー制限や運動により体重を減少させることが目標となりますが、過剰な制限により筋肉も同時に失われる可能性があります。
ダイエット中の食事制限に耐えられずにドカ食いをしてしまったり、慢性的な倦怠感に悩まされたり、栄養補給がうまくいかないことでダイエットが失敗するケースは多く見受けられます。
こちらの記事では、ダイエットが失敗する原因について具体例を交えながら詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【初心者必見】ダイエットが失敗する原因5選!対策についても解説
プロテインの摂取はたんぱく質を手軽に補給することで栄養摂取をサポートし、健康的なダイエットをサポートする役割があります。
味が美味しいものを選べばおやつ代わりになるので、空腹を満たしながら栄養摂取もできるので一石二鳥ですよね。
次の項目では、プロテインの代表的な種類別の解説とおすすめポイントについてご紹介します。
種類別のプロテインの特徴とおすすめポイント
この項目では大豆由来のソイプロテイン、牛乳由来のホエイ、WPIプロテインの特徴を解説します。
ソイプロテイン
ソイプロテインの由来と製造方法
ソイプロテインは大豆から抽出されたプロテインであり、植物性のためヴィーガンや牛乳アレルギーの心配がある方にも適しています。※
大豆からの抽出過程では、大豆を粉末にし、水や溶媒でたんぱく質を取り出します。
その後、濾過や加熱処理を経てプロテインとして製品化されるのが一般的です。
※ソイプロテインでも、乳化剤や風味付けなどに牛乳由来の成分が含まれている場合があります。購入の際には成分表を十分にチェックしましょう!
ソイプロテインのメリットと注意点
ソイプロテインの利点は、牛乳のアレルギーがある人やヴィーガンの方も安心して飲むことができること、たんぱく質が体内に吸収される際のスピードがゆっくりなので食事と食事の間の時間が長めの時の栄養補給に適していることが言えます。
そのほかにも、大豆イソフラボンを含むため、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きがあり、コラーゲン生成のサポートや更年期障害の症状の緩和など女性にとっても特に嬉しい効果が期待できます。
また、特有の食感があって飲みごたえがあるので腹持ちが良いのもダイエット中には嬉しいポイントですよね。
甘いものが食べたくなる欲求を抑える 3つのコツ | 管理栄養士が解説【ビーレジェンド FEM】
その一方で、ソイプロテイン特有の味が苦手な方もいるかもしれませんし、アミノ酸スコアが他の動物性プロテインに比べてやや低いといったデメリットも挙げられます。
運動後のたんぱく質補給目的なら、ソイプロテインよりもたんぱく質の吸収スピードが早いホエイプロテインがおすすめです。
次に、ホエイプロテインについて詳しく見ていきましょう。
WPCプロテイン(ホエイプロテインコンセントレート)の特徴とおすすめポイント
ここからは素早いたんぱく質吸収やアミノ酸スコアの優秀さが特徴的なWPCプロテインについて解説します。
WPCプロテインの特徴と製造過程
ホエイプロテインは牛乳から抽出されるたんぱく質で、アミノ酸のバランスが良く、吸収が速い特徴があります。
ホエイプロテインは主にホエイと呼ばれる牛乳から作られるチーズ製造の際に発生する副産物である乳清から取り出されます。
このホエイは濾過や濃縮、乾燥などの工程を経てホエイプロテインとして商品化されます。
ちなみに、ホエイを取り除いた後に残る不溶性固形成分は「カゼイン」で、こちらもプロテインの原料となります。
カゼインプロテインはホエイプロテインと異なり、たんぱく質の吸収スピードがゆるやかで腹持ちが良いといった特徴があります。
WPCプロテインのメリットと注意点
WPCプロテインの利点は、豊富なアミノ酸を含み、特に筋肉の成長や修復に効果的です。また、吸収が速いため、トレーニング直後などに摂取すると効果的です。
WPCはプロテインの原料の中でも代表的なもので、フレーバーの種類も豊富で飲みやすいものが多いのも魅力の一つです。
一方で、次のような注意点もあります。
WPCプロテインは体内へのたんぱく質の吸収スピードが速い特徴があるのでトレーニング後や起きがけの栄養補給においてはメリットを発揮しますが、腹持ちの面ではソイプロテインやカゼインプロテインに軍配が上がります。
これはWPCプロテインは脂質や糖質が少ないためです。
WPCプロテインを飲む際にたんぱく質吸収速度をゆっくりにするには、牛乳や豆乳で割ることや、バナナやオレンジなどの果物で食物繊維を同時に摂ることで解消が期待されます。
また、牛乳の糖質に対して反応の起こる乳糖不耐症の人にとっては胃腸の不調を引き起こすことがあるので注意が必要です。
次に、WPI(ホエイプロテインアイソレート)にフォーカスしてみましょう。
WPI(ホエイプロテインアイソレート)の特徴とおすすめポイント
WPIの製造プロセスと特徴
WPIはホエイプロテインから更に不純物を取り除く工程を経て作られるアイソレートタイプのプロテインです。
この工程により、たんぱく質の純度が非常に高くなります。
不純物や脂質、糖分を極力取り除いたため、糖質や脂質を極力控えながら高純度のたんぱく質を摂りたい方に適していると言えるでしょう。
WPIのメリットと注意点
WPIの利点は、高い純度と低脂質・低糖質であることから、特にダイエット中の方や体脂肪を気にされる方に適しています。
また、乳糖不耐症の心配がある方も安心して摂取できる点が魅力的です。
ただし、製造工程が煩雑であるため、一般的にホエイプロテインよりも価格が高い傾向があります。
また、ホエイやソイプロテインに比べてフレーバーのラインナップが少ないのもWPIに対して選ぶハードルが高まる原因の一つと言えるでしょう。
この記事のまとめ
いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事を簡単におさらいしましょう!
プロテインはダイエットにおいて重要なサポート役を果たしますが、その中でもソイプロテイン、WPCプロテイン、WPIといった種類によって特徴や適応が異なります。
ソイプロテインは植物性でヴィーガンや牛乳のアレルギーのある人に向いていて腹持ちが良く、WPCプロテインはアミノ酸バランスが良く体内へのたんぱく質吸収スピードが速く、そしてWPIは高純度で低脂質・低糖質など、それぞれが独自の利点を持っています。
ご自身の体調や目標、食事制限に合わせて最適なプロテインを選び、効果的なダイエットを実現しましょう。
最終的な選択は個人の好みや体質に依存しますが、本記事がその一助となり、より良い選択ができる手助けになれば幸いです。
プロテイン選びを通じて、健康的で理想的な体型の実現に向けて一歩踏み出してみてください。